背が高い人のスタイリングポイント
大柄な人の場合です。
こういった人にとっては「大きすぎる事」がコンプレックスですので、できるだけ「大きさによる圧迫感を感じない事」が着こなしを目標として紹介します。
目立つポイントを下にして視線を下に
色、柄、ディティールなど「目立つアイテム」の配置の仕方です。
大柄の人の場合、考え方が「小柄な人」とまったく正反対になります。
只でさえ大きい人が、上半身側にポイントを持ってくるとより大柄である事を強調してしまう事になります。
そこで、むしろ下半身にポイントを置く事により、目線を下方向に向け、結果大きさを感じにくくさせるという視覚効果を狙います。
凝ったディティールのベルトをしたり、目立つ靴を履くのも同じような効果があります。
トップスの圧迫感
大柄な人の場合、元々大きい為、多少大きめサイズの服をゆったりめに着ても、それほど違和感はありません。
(ここが小柄な人との大きな違いです。)
むしろゆったりめに着ることで、カジュアル感、リラックス感を演出し、大きいが故の圧迫感を緩和する効果もあります。
この時気をつけたいのが色です。
図では左が膨張色(白)、右が収縮色(黒)を着ています。
色のコーナーでも書いたように膨張色は大きく見えやすく、収縮色は小さく見える効果があります。
そこで、トップスで圧迫感が出そうな場合には収縮色を選ぶと圧迫感が緩和されます。
また、どうしても膨張色を着たい場合には、糊が効いたパリッとしたものよりも、ある程度シワのある洗いざらしのラフなもののほうが、圧迫感が緩和されます。
(シワの無いプレスされた生地は平面的に見えやすいので、圧迫感がでやすくなる。)
シルエット
高い部分に広い面があり、低いところが細い場合、圧迫感があります。
以前「Aライン」シルエットの服や着こなしが流行りましたが、これがまさにそのラインで、背の高いひとに向いている着こなしのひとつです。
首~肩まわりにはあまりボリュームを持たせず、下半身に向かうAラインシルエットや靴のボリュームで下のほうにポイントを置いています。
もしも、上半身に目立つポイントのある着こなしをした場合には、パンツや靴にもある程度ボリュームを持たせ、全体のバランスをとる事を薦めます。