上半身のコンプレックスをカバーするスタイリングポイント
上半身にコンプレックスのある方に向けたスタリングのポイントです。
コンプレックスをファッションでカバーしましょう。
頭部や顔が大きいコンプレックスのカバー
日本人は欧米の人と比べ、全体的に体に比べ頭部が大きめに出来ています。
その為、欧米文化である「洋服」を着る上では、多少なりとも不利である事は否めません。
逆に考えれば、日本社会においては「頭が大きい事をそれ程気にすることでは無い」訳ですが、それでも自分の頭や顔が体と比べ大きいと感じる人は以下の点に気を遣ってみて下さい。
衿は顔の下にあるモノとして目立つディティールです。
普通はサイズの大小に応じて衿の大きさは異なるものですが、デザイン上大きかったり小さかったりします。
頭部や顔が大きい人は、小さい衿は避けて、右のような大きめの衿のシャツやジャケットを着るようにしましょう。
衿が大きいと、相対的に顔が小さく見えますし、衿が小さければ、その上に乗る顔は大きく見える為です。
記の衿と同様、肩幅の広さも頭部の大きさとの相対的な関係で考えます。
狭い肩幅、なで肩のものは首~肩まわりが小さく見えますので、頭部のほうが強調され、大きく見えます。
反対に右のようながっちりした広い肩幅だと、肩のラインが強調され、相対的に頭部が小さく見える事になります。
上では「顔が大きい」事をリカバーする方法として書きましたが、顔が小さくて悩んでいる方の場合は、この逆をすれば良い事になります。
首の長さにコンプレックスがある人
「ドゥエ・ボットーニ」と呼ばれるクラシコ・イタリアテイストのシャツ、右の写真は一般的なドレスシャツです。ここで見ていただきたいのは「台衿の高さ」です。
左は衿が高く、右は低めになっています。
当然ながら、首が長めの人は台衿が高めを、首が低めな人は台衿が低めのシャツが合います。
反対に着た場合には、台衿の高さが逆効果となり、首の長さ、短さが強調される事になります。
上記の「台衿」に加え、衿の大きさも首の長さを補完する要素となります。
首が短めの人は左のように衿の面積が狭いものや剣先が短めなシャツ、首が長めの人は衿の面積が広いものや剣先が長めのシャツが有効となります。
上記と合わせ、この考え方はシャツのみならず、衿のついたジャケット、コートにも応用する事ができます。
衿の無いニット製品の場合は、首周りが目立ちやすいものです。
常套手段としては、首が短い人は左のようなクルーネック、首が長い人は右のようなハイネック、タートルネックを合わせる方法があります。
また、首が長い人の場合には、ストールやマフラーなどで首周りにボリュームを持たせる方法もあります。