メンズファッション用語集一覧ページ「あ行」-4
オンス
英語圏を中心に使われる「ヤードポンド法」に基づく重さの単位。1オンス(oz)は28.35g。生地でも使われるが、生地の場合は「1平方ヤード(約91.4cm四方)」あたりの重さを指す。同じ作りの生地の場合には、重いほうが厚手で丈夫な生地。ジーンズでは薄手だと9oz、標準的なものでは13.5~14ozの生地を使う。
オーセンティック
「確実」「本物」「権威がある」といった意味の英語。変化の激しいファッション業界にあって、昔から変わらない、定番的なアイテムや着こなしに対して使われる言葉。
オートクチュール
フランス語。「haute couture」と書く。直訳は「高級仕立ての服」だが、実際にはパリの高級衣装店組合に加盟する高級衣装店(メゾン)が作る高級注文服を指す。
オーバーオール
本来は、作業時に衣服の汚れを防ぐ為に「服の上に着る服」のことだが、19世紀後半アメリカで「農夫や工員の服」といった意味で使われるようになった。胸当てが付いているものを「ビブ・オーバーオール」、トラウザーズと同様の腰までの丈のものを「ウエスト・オーバーオール」と呼んだ。前者は現在広義で言われる「オーバーオール」に、後者が今の「ジーンズ」や「ペインターパンツ」となった。(Levi's501も1950年代前半までは「オーバーオール」と呼ばれていた。)
オーバーダイ
縫製後の洋服に行う、「後染め加工」のこと。製品の色そのものを変えるような濃い染めでは無く、味わいを増す程度に薄く染める。デニムウェアではウォッシュ加工後ベにオーバーダイ加工をする事で、古着感を演出する。また、洋服の色に深みを持たせる為に行う場合もある。縫製後の洋服を濃く染めて、別の色にするものは「製品染め(ガーメントダイ)」と呼ばれる。
オープンカラー
いわゆる「開襟」のことで、開かれた衿の形の総称。「オープンカラー・シャツ」とは「開襟シャツ」を指す。
後染め
生地を服に仕上げてから染める方法で、「製品染め」とも言う。英語名は「ガーメントダイ」。糸の段階で色糸を使った生地の服と比べ、独特のマットな雰囲気を持つ。
打ち抜きリベット
凹凸パーツの間に生地を挟みこみ、凸部で「生地&凹部」を打ち抜いて固定する、最も単純な構造のリベット。凸部の頭が外に露出することから、接触物に傷を付けやすい等の理由で使われなくなったが、ヴィンテージジーンズブームで復活。レプリカジーンズの重要なディティールのひとつとなっている。
畝織り
表面に「畝」を作る織物の総称。主なものにコーデュロイ、ベッドフォードコードなどがある。 ※畝が横方向か波形のものをピケと呼び、縦のものはベッドフォードコードという。
綾織り
経糸または緯糸が浮いて斜線に見える織り方。ツイルとも言う。ジーンズの生地に使われるデニムも綾織りの一種。写真はチノパンの生地。
襟腰
シャツの衿の裏にある、首があたる部分を指す。正確には内側(首側)を「衿腰」、外側を「台襟」と呼ぶ。一般的にはドレッシーなシャツは衿腰が高め、ワークシャツ等のカジュアルなシャツは低めとなっている。
赤ミミ
英語名「セルビッチ」。Levi's 501XXを代表とするヴィンテージ・ジーンズやそのレプリカのアウトシーム裏側に見られるディティール。27~29インチ幅のシャトル織機で生産されるデニム生地の織り端をアウト・シームの裏側に使っている為に見られるもの。現在一般的に使われる61インチ幅の生地を使ったジーンズでは見られない ※ミミの端が赤い糸で縫われている為、赤ミミと言うが、古いLee等では青い糸を使った青ミミもあった。