メンズファッション用語集一覧ページ「た行」-2
チノパン
発祥は19世紀のインド駐在イギリス軍で、その後アメリカ陸軍に採用され、軍の放出品として民間に広まった。
対戦中、アメリカが中国からこのパンツを買っていたことから「china」=「チノーズ」と呼ばれるようになった。
カーキやベージュ色の丈夫な綾織綿のパンツで、カジュアルファッションとしても定着している。
チャッカーブーツ
元はポロ競技用だった、ブルーチャー(外羽根)型のシンプルなアンクルブーツ。
紐を通す穴(アイレット)は2~3個程度と少ない。
最もベーシックなブーツのひとつ。
チロリアンシューズ
オーストリアのチロル地方で生まれた登山靴。
厚手の革をモカシン縫いして作られる。
ソールの取り付けは防水性が高いノルウィージャン製法のものが多い。
チン ウォ-マ-
「チン」とは「顎」の意味で、トレンチ・コートや、ダッフル・コートなどについている、顎部分を覆う小さな布地を指す。
チープシック
「お金を掛けずに、シックに洋服を着こなす」事をコンセプトに、1975年にアメリカで発行された本の名前。
作者はC・ミリネアとキャロル・トロイという2人のジャーナリスト(邦訳:片岡義男)。
「お金を掛けずに、自分なりに効率よくお洒落をする」スタイルの代名詞として使われる。
ツイル
綾織で織った生地の総称。平織生地と比べ、柔らかく、厚手の生地がつくれる事から、秋冬向けの服や、丈夫さを必要とする服に使われる事が多い。
ジーンズに使われるデニム生地もツイル生地のひとつ。
ツイ-ド
番手の太い羊毛を平織か綾織で粗く織った厚手の紡毛生地。
秋冬用のジャケットなどによく使われる。イギリスの「ハリス・ツイ-ド」などが有名。
ティーシャツ(Tシャツ)
カット&ソー製品の中でも最もポピュラーな服。
元は海軍用の肌着として生まれたが、スポーツウェアとしても広まり、現在はカジュアルウェアおよび肌着の定番となっている。
テーラー
洋服の仕立職人および、その店をさす。
スーツを中心としたオーダーメイドの服を作る店。最も有名なのはイギリスの「ビスポーク(bespoke)・テーラー」。
彼らは注文服の製作だけでなく、着こなしや手入れの方法まで顧客と対話をしながらアドバイスをする。
テーラード スーツ
本来は「テーラーが仕立てた服」の意味だが、ビジネスやパーティなど公の場に着るための紳士用スーツを指すようになった。
紳士服で単に「スーツ」と言えば、おおむね「テーラード・スーツ」のことを言う。
日本では「背広」とも言うが、これはビスポーク・テーラーの発祥地である、ロンドンの「サヴィル・ロウ」から派生したもの。
デザートブーツ
チャッカーブーツを原型として、イギリス軍の砂漠部隊用に作られた靴。
中に砂が入りにくいように、ステッチダウン製法を取り入れている。
革はスエードを使い、ソールもクレープ・ソールとなる。
デッドストック
「デッド=死んだ」の意味の通り、本来は全然売れずに店頭にも置けなくなり、倉庫に眠っているだけの不良在庫のこと。
しかし、ジーンズを中心とした「ヴィンテージ」ブームにより、一躍脚光を浴びる。今では「まだ使っていない、価値ある古い商品」の代名詞と化している 。
デニム
インディゴ染料で染めた糸と白糸で織られた綾織生地のこと。綾目の方向で「右綾」「左綾」がある。「デニム」の語源はフランス南部の町”ニム”で織られたサージ生地」という意味の「サージ・ドゥ・ニーム」から来ている。
トウ
靴のつま先部分のこと。踵はヒールと言う。
トライアルマスタージャケット
オートバイレース発祥地のイギリスで生まれた伝統的モーターサイクル用ジャケット。
名前の由来は当時最も過酷なレースと言われたSSDT(スコティッシュ・シックスデイズ・トライアル)から。
最も代表的なのが1924年から発売開始されたBELLSTAFF社のもの。
今ではファッションアイテムとして、ライダー以外にも多く広がっている。